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徹底比較「VDI vs IP-KVM」導入ハードルと運用性


<目次>

目次[非表示]

  1. 1.集中管理だが高価なVDI、導入が容易なIP-KVM
    1. 1.1.初期投資を抑えて、柔軟に対応ができる
      1. 1.1.1.導入費用だけではなく、運用面も考慮したい
      2. 1.1.2.運用に大きな違いはなく、小さく始めて拡張できる点がIPKVMの魅力
      3. 1.1.3.効果を考えるとある程度の規模が必要で、学ぶことの多いVDIシステム

オフィスのフリーアドレスを実現する2つの手段、仮想デスクトップ(VDI)・画面転送方式のシンクライアントと、KVM over IP(IPKVM)。

今回は、この2つの方法を、ユーザビリティ、導入ハードルと運用性、セキュリティの視点から比較してみます。

  徹底比較 IPKVMのユーザビリティ 働き方改革のなかIPKVMを利用したフリーアドレスご提案です。これまでの操作性を変えることなく、小さい規模からでも導入できます。 ブラックボックス・ネットワークサービス株式会社


  IPKVMを利用するとセキュリティを物理的に対応できる 働き方変革で遠隔操作、遠隔制御するときに気になるセキュリティ課題。IPKVMなら物理的に漏洩してはいけない情報を分けて管理することができます。 ブラックボックス・ネットワークサービス株式会社


集中管理だが高価なVDI、導入が容易なIP-KVM

初期投資を抑えて、柔軟に対応ができる

導入費用だけではなく、運用面も考慮したい

次に管理者の視点で、運用性や導入ハードルの違いをみていきます。

新しい機器やサービスを導入するときは、初期費用のみならずランニングコストや、オペレーションについての人件費を検討しなければいけません。

導入後の管理者への問い合わせや管理項目が増えてしまうようなものは、管理者の通常業務に影響がでてしまいます。


運用に大きな違いはなく、小さく始めて拡張できる点がIPKVMの魅力

一般論として、カスタマイズ性が高いシステムは運用性に影響が及ぶ可能性が高いものです。IPKVMは1台ずつ個別カスタマイズできるという点から、運用性に懸念を持つ方もいることでしょう。これまでと同じくデスクトップPCを管理するだけでなく、IPKVMシステムも運用しなければなりません。とはいえ、PCの管理手法は今まで通りなので学習コストは不要ですし、オフィスからサーバ室などへPCを移すことで故障リスクも減ると考えられます。

しかもBlack BoxのKVMソリューションは、AD連携などBoxillaの機能により効率的に管理できるため、トータルでは以前と大差ないと言えるでしょう。そしてなにより、VDI・画面転送方式に比べ格段に安く、少数台からでも導入が容易という点も、大きな魅力です。


効果を考えるとある程度の規模が必要で、学ぶことの多いVDIシステム

それに対しVDIシステムは、ユーザーも仮想デスクトップも集中管理できるため、運用性の向上が期待できますが、管理者は新たにVDIシステム特有の運用形態に習熟しなければ適切に管理することができません。

しかも、前述したノイジーネイバー問題や、USBリダイレクト機能の管理など、VDI特有の課題にも直面する可能性があります。

また、システム基盤として十分な性能を持つサーバやストレージを使うため、その導入予算も高額です。

その特性ゆえ少数クライアントで導入すれば割高になりがちで、ある程度のクライアントを一度に移行しなければ投資対効果も出ません。学習コストと合わせ、導入時には相当なハードルを乗り越えなければならないでしょう。



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